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記念日たち

  • 作家相片: ヒヤコシ
    ヒヤコシ
  • 2021年11月30日
  • 讀畢需時 2 分鐘

 十一月に自分の中に立てた記念日が二つもあるから、それらを記してみようと思います。


 一つ目は、四日です。何の記念日かというと、初めて好きになった人の誕生日です。

 人生の道が分かれてしまう時までも告らなかったけど、今になって、あの人のことに触ってもどうにも思わないでいられるようになりました。告白もせずに、相手にばれてしまうことはないうちに弱まったこの気持ちは、あの時のまま、甘酸っぱい記憶になりました。それは、自分一人だけのものだと考えています。

 この日に、恋人や友人、そして家族との愛を思いつつ、失恋から立ちなおした自分に「よかった」と言い聞かせるのです。

 名付けるなら、初恋の記念日でしょうか。


 二つ目は、二十四日です。

 一昨々年から、この日を痛みの記念日にしました。名前だけでは何が何だかわからないかもしれませんが、自分にとって、これ以上相応しい名前が思いつきませんでした。

 台湾の同性婚合法化に向かって、一部のキリスト教の信徒を初め、反対の声が止まらない状況です。キリスト教徒でありながら性的少数者の自分は、この問題に向かう度に頭痛が止まりませんでした。

 この議題にかかわりのある日付は他にいくつでもあるが、公民投票というイベントが一番大衆の目を引くことができたからです。投票結果による性的少数者たちの悲しみや怒り、周りの不関心に意識した自分の驚き、そして、喪失感。数々のマイナスな感情が襲ってくるようになりました。

 痛みを感じるのは、目をそらさずに立ち上がり続けているからだと、それから気づいた。

 だから、この日に記念されるのは、痛みを忍んで生きていくことを義務と見なす自分らしさです。


 結局何が言いたいのかは、自分でもよくわからないので、適当に締まります。

 過去を記念するのはいいと思います。忙しい日常に一息入れるために、こういった心のクワイエットタイムが、好きです。


 
 
 

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